下まぶたのクマ・たるみ治療|脱脂・裏ハムラ・脂肪注入の選び方
下まぶたのクマやたるみは、見た目の印象を大きく左右します。
脱脂(脂肪除去)、裏ハムラ法、脂肪注入など、治療法はさまざま。
今回は、症例写真をもとに医師が治療選びのポイントを解説します。
脂肪が少ないタイプは注入治療が有効
脂肪が少なくくぼみが目立つタイプには、脂肪注入やヒアルロン酸・ベビーコラーゲンがおすすめ。
ただし、浅い層に入れすぎると不自然な凹凸が出るため、細かい脂肪を少量ずつ注入することが重要です。
脂肪が膨らむタイプは早めの脱脂も選択肢
くぼみやたるみはないけど脂肪の突出が少しある場合、脂肪除去が効果的。
若い頃から予防的に行うことで、将来のたるみ進行を防ぐこともできます。
注入しか出来ないクリニックだと、このパターンも注入することもありますが、注入だけで何とかするのは少し難しいかもしれません。逆に脂肪を取ったらセットで脂肪注入を勧めてくるクリニックも要注意です。
くぼみと膨らみが混在する場合は裏ハムラ法
脂肪を取るだけの選択肢でもいいですが、この患者様は美容に詳しくこだわりも強かったので脂肪を取るだけではなく、膨らみの脂肪をくぼみに移動して均一にする裏ハムラ法を行いました。
皮膚表面に傷が残らないため、自然な仕上がりになります。
40代の男性 皮膚のたるみと脂肪が出てきた患者様
40代男性で、青ぐまはないけど脂肪が出てきた患者様。
脂肪除去して、ヒアルロン酸注入をしました。脂肪注入の選択肢もありますが、患者様のご予算やダウンタイムなどの希望に合わせて治療を選択します。
60代女性 皮膚が薄くたるまなかったので脂肪除去のみ
60代くらいになると、ほとんどの場合皮膚切除をしてたるみを取ります。
この方は、皮膚が薄く脂肪を取っただけでピタッと綺麗になったので、脂肪除去のみをしています。
その方に合わせて余分な治療はしません。
皮膚のたるみが強い場合は切開+注入
60代以上や皮膚のたるみが顕著な場合は、皮膚切除やハムラ法と脂肪注入を組み合わせる治療が効果的。
皮膚切除の傷跡を不安に思われる方が多くいらっしゃいますが、実際は傷痕は目立ちにくく、1週間程度で気にならなくなるケースもあります。
治療法はオーダーメイドが基本
下まぶたのクマ・たるみ治療は、脂肪量・色味・たるみ具合を総合的に評価し、複数の治療法から最適な組み合わせを選ぶことが大切です。
1つの治療だけにこだわらず、患者様の状態に合わせた提案をしてくれる医師を選びましょう。