【エムスカルプト emsculpt】の臨床研究を発表した論文を紹介します。
エムスカルプトの臨床研究や論文
エムスカルプトの臨床研究は腹部で5つ、臀部で2つ行われており、論文として公表されています。
- 腹部
- 脂肪の組織学&サンプル
- 超音波による皮下脂肪の減少
- CTによる脂肪&筋肉への同時効果
- MRIによる筋肉&脂肪への同時効果
- 多施設研究でのウエスト腹囲減少検査
- 臀部
- 非侵襲的臀部のリフトアップについて
- 非侵襲的臀部の増強およびリフトアップのためのHIFEMの有効性
こちらのページによると、エムスカルプトはMotiva(シリコンバッグ豊胸術)と共に、2018年に最も調査・研究された新しい治療ブランドのようです。
世界的に注目されているエムスカルプトですが、本日は、【臀部】「非侵襲的臀部の増強およびリフトアップのためのHIFEMの有効性」の論文を解説します。
論文について
- 原題
- High-Intensity Focused Electromagnetic (HIFEM) Field Therapy Used for Non- Invasive Buttock Augmentation and Lifting: Feasibility Study
- 著者
- Mariano Busso and Radina Denkova
- 掲載
- Journal of Aesthetic & Reconstructive Surgery vol.5, 2019
こちらで英文が参照できます。
論文の要旨
Although latest trends indicate increasing demand for aesthetic improvement of buttocks, there is currently no alternative to injectable or surgical buttock augmentation. We aimed to investigate the feasibility of the High-Intensity Focused Electromagnetic field (HIFEM) therapy for buttock shaping. 21 women received 4 HIFEM sessions (lasting 30 minutes) focused on gluteal muscles.
Subjects were evaluated at baseline, after the last treatment, and at 1- month/3-month follow-ups. The evaluation comprised weight measurement, level of treatment comfort and satisfaction (Visual Analogue Scale, 0-10 range) questionnaire. Visual improvement in digital photographs was assessed by three independent evaluators using the Global Aesthetic Improvement Scale (GAIS). The average satisfaction score after the last treatment was 7.2 ± 1.84 and increased at 1-month (7.4 ± 1.79) and 3-month (7.8 ± 1.95) follow-ups. The comfort level after the last treatment was 8.3±1.9. Weight change was insignificant. None of the subjects reported discomfort. GAIS score for the after photos was 1.56 ± 0.68 and was maintained at 1-month (1.51 ± 0.65) and 3-month (1.53 ± 0.66) follow-up. Digital photographs showed aesthetic improvement in most patients through improved shape and volume of the treated area, overall buttock lifting and reduction in muscle laxity. We suggest the device is suitable for non-invasive buttock augmentation as an alternative to surgical procedures.
High-Intensity Focused Electromagnetic (HIFEM) Field Therapy Used for Non- Invasive Buttock Augmentation and Lifting: Feasibility Study
- 最近の傾向は臀部の美的改善に対する需要の増加を示すものの、現時点では注射や外科的豊尻手術に代わる選択肢はない。
- 臀部形成に対する高密度焦点式電磁(HIFEM)治療の実行可能性を調査することを目的とした。
- 21名の女性は臀筋に焦点をあてHIFEM治療を4回(30分間)受けた。
- 被験者はベースライン時、最終治療後、1か月後/3か月後のフォローアップ時に評価された。
- 評価は体重測定、治療の快適さと満足度(視覚的アナログ尺度、0-10段階)アンケートから構成された。
- デジタル写真における視覚的改善は全体美的改善尺度(GAIS)を用いて3名の独立した評価者によって評価された。
- 平均満足度スコアは最終治療後に7.2±1.84であり、1か月後(7.4±1.79)及び3か月後のフォローアップ時に(7.8±1.95)さらに増加した。
- 最終治療後の快適度は8.3±1.9だった。
- 体重の変化は有意でなかった。
- いずれの被験者も不快感を報告しなかった。
- 治療後の写真に対するGAISスコアは1.56±0.68であり、1か月後(1.51±0.65)及び3か月後(1.53±0.66)のフォローアップ時でも継続された。
- デジタル写真は、大多数の患者において治療部位の形状及びボリュームの改善、臀部の全体的なリフトアップや筋弛緩の減少により美的改善を表した。
- 本装置が外科手術に代わる選択肢として非侵襲的豊尻術に適していることを示唆する。
論文のデータ
10名の患者が8以上の満足度を報告した一方で、不満足に感じている患者(スコア<5)が1名いたことを示しています。
論文の症例写真
左からベースライン、4回の治療後、治療後1ヶ月後のフォローアップ時、治療後3ヶ月後のフォローアップ時の状態です。
ヒップの状態が緩やかに改善しているのがわかるかと思います。
論文の結論
この論文では、
HIFEM技術は、3名の独立した評価者による高いGAIS評価および患者の高い満足度によって実証され、臀部の美的改善の向上に対する効果を示した。デジタル写真で観察された顕著な改善によって、HIFEMの臀部治療は従来の治療に代わる適切な選択肢だと示唆される。今後は定量的評価を含む更なる研究が必要とされる。
High-Intensity Focused Electromagnetic (HIFEM) Field Therapy Used for Non- Invasive Buttock Augmentation and Lifting: Feasibility Study
とまとめられています。
まとめ
エムスカルプトについての論文を1つ紹介しました。
エムスカルプトが安全かつ快適な治療で、ヒップの美的な改善において有用であることがわかる論文でした。
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セイコメディカルビューティクリニック 曽山浩輔