正しいニキビケアとは
ニキビができた時、「早く治したい」と自分で潰したり、何度も洗顔を繰り返したりしていませんか?
これらの行為は逆にニキビを悪化させる原因になることがあります。
ここでは、正しいニキビケアの方法について解説します。
ニキビとは
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ニキビは、皮脂の過剰分泌や毛穴詰まり、アクネ菌の増殖などが重なって起こる炎症性の皮膚トラブルです。
毛穴に皮脂が詰まった状態を「コメド」と呼び、この中でアクネ菌が増殖すると赤く腫れた炎症が生じます。
ニキビができやすい場所と原因
ニキビができる部位によって原因が異なるため、それぞれの特徴を知ることが予防への第一歩です。
額
- ・前髪が毛穴を刺激する
- ・ホルモンバランスの乱れによる皮脂増加
- ・シャンプーのすすぎ残しで毛穴詰まりが起きる
- ・整髪剤が額へ付着して毛穴詰まりが起きる
頬
- ・寝具やメイクによる摩擦や刺激
- ・ターンオーバーの乱れで角質が厚くなる
- ・ホルモンバランスの乱れ、皮脂が増える
鼻
- ・皮脂腺が多く、毛穴が深いため詰まりやすい
- ・メイク汚れの残留でアクネ菌が増殖
- ・手で触れることによる雑菌付着
口周り
- ・カミソリなどの刺激で毛穴が傷つく
- ・手で触ることで雑菌が入りやすい
ニキビができた部位から原因を推測し、適切な対策を行うことが大切です。
すぐに始められるセルフケア
栄養バランスの良い食事を意識する
まずは食生活を見直しましょう。
積極的に摂りたいのは、代謝を促してくれるビタミンB群です。
またタンパク質は肌のハリや弾力をつくるサポートができるので、美肌効果も期待できます。
バランスの良い食生活を目指した上でおすすめなのは、肌のターンオーバーを整え酸化を防ぐ働きが期待されるビタミンCを含んだ果物などを摂取することです。
逆にお菓子やジュースなどの糖分や脂肪分が多い食事はニキビを悪化させる可能性がありますので注意が必要です。
刺激を避ける
スクラブ入りの洗顔料やタオルでの摩擦は刺激となり、炎症を悪化させる可能性があります。
また紫外線による刺激も肌のターンオーバーの乱れにつながり、皮脂や角質などが毛穴に蓄積されることでニキビが悪化する恐れがあります。
保湿する
乾燥がひどいと肌のバリア機能やターンオーバーの機能が低下し、ニキビの悪化につながる恐れがあります。
ニキビ肌でかつ乾燥を防ぎたい方は「ノンコメドジェニック」と表記されている化粧品をおすすめします。
正しい洗顔の方法
ニキビの主な原因は皮脂による毛穴詰まりです。正しい洗顔で清潔な肌を保ちましょう。
清潔な状態の手を使い、ぬるま湯で顔を洗います。
この時、手で擦らずに優しく撫でるだけにしましょう。
油分や汚れが顔に残っていると洗顔料の泡立ちが悪くなるのでこの一手間も大切です。
手のひらを濡らして洗顔料を適量とり、少量のぬるま湯を加え空気を入れながら泡立てます。
洗顔ネットを使うと簡単に弾力のある泡を作ることができるのでおすすめです。
また泡で出てくるタイプの洗顔料でも大丈夫です。
泡を置くように乗せて、優しく撫でるように洗います。
毛穴汚れが溜まりやすい鼻周りは指先の腹を使って優しく、くるくると洗うといいです。
手のひらでゴシゴシするのは避けましょう。
少し温かいくらいの人肌程度のぬるま湯で丁寧に洗い流します。
髪の生え際やフェイスライン、目の窪みはすすぎ残しが起きやすいので気をつけましょう。
タオルで肌を軽く押さえてやさしく拭きます。
水気が取れればOKですので、ここでも擦らないように気をつけましょう。
洗顔は朝・夜の1日2回が理想です。洗いすぎは逆効果になることもあるので注意しましょう。
さいごに
ニキビを潰すと雑菌が入ることによって炎症を起こしたり痕が残る恐れがあるので、決して自身で潰さないようにしてください。
ニキビは1つでもあったら医療機関へご相談ください。
ニキビ痕になるべくならないように早めに治療することが大切です。
ニキビ痕になってしまったものは、必要な時間をかけ丁寧に治療することで綺麗な肌に戻るので焦らず治していきましょう。