ニキビを繰り返さないための正しいスキンケア｜洗顔・保湿・製品選びのコツ

ニキビ治療を効果的にするスキンケアのポイント

ニキビ治療では、クリニックでの施術や内服・外用薬に加えて、日常のスキンケア習慣も大切な治療の一部です。
当院では診察の際に、現在お使いの化粧品や洗顔料なども詳しく確認し、肌質や生活習慣に合わせたケア方法をご提案しています。
ニキビは毛穴詰まりや皮脂分泌の乱れ、摩擦などの外的刺激が原因で起こります。
そのため、正しいスキンケアを取り入れることで治療効果を高め、再発を防ぎやすい肌づくりが可能になります。

洗顔はニキビケアの基本

ニキビは皮脂分泌が活発な脂性肌の方にできやすい傾向があります。毛穴に皮脂や汚れが詰まるとアクネ菌が繁殖し、炎症を起こす原因となるため、正しい洗顔は予防の第一歩です。

「朝は水洗顔だけ」「洗顔料を使わない」などの方法は一見やさしそうですが、皮脂や汚れが残りやすく、ニキビを悪化させる原因になることもあります。
朝・夜の1日2回、しっかり泡立てた洗顔料で、こすらずやさしく洗うことを心がけましょう。

洗顔後の保湿は忘れずに

洗顔後に何もつけないままにしておくと、水分が蒸発して乾燥が進みます。乾燥した肌はバリア機能が低下し、ターンオーバーの乱れからニキビを誘発することがあります。

保湿は肌質を問わず必須のケアです。化粧水や保湿ジェルなどで水分と油分のバランスを整え、肌を健やかに保ちましょう。

脂性肌でも保湿は必要です

「皮脂が多いから保湿は不要」と思われがちですが、皮脂と水分のバランスが崩れると、かえって皮脂分泌が増えてしまうことがあります。
洗顔後はベタつきを抑えつつうるおいを与える保湿剤を選びましょう。

男性の方もスキンケアは大切です。
男性の肌は皮脂分泌が多く、角質が厚くなりやすいため、洗顔と保湿を習慣化することで清潔で健康的な肌を保てます。

ニキビができにくいスキンケアの選び方

保湿をしても、使用する製品によっては毛穴詰まりの原因となる場合があります。
そのため、「毛穴を詰まらせにくい処方」のスキンケア製品を選ぶことが大切です。

「ノンコメドジェニックテスト済み」と表記された製品は、コメド（毛穴詰まり）ができにくいことが確認されたものです。
ただし、必ずしもすべての人にニキビができないわけではありません。
自分の肌に合うものを選び、刺激の少ない製品を使いましょう。

ノンコメドジェニックとは？

✅ ノンコメドジェニックテスト済

実際に人の皮膚でテストを行い、ニキビの原因となるコメドができにくいことを確認した製品を指します。
「ニキビのもとになりにくい処方」と表現されることもあります。

✅ ノンコメドジェニック処方

ニキビの原因となる成分を含まないよう配慮された製品ですが、テストは実施されていない場合があります。

「ノンコメドジェニック＝低刺激」ではないため、敏感肌の方は成分や使用感にも注意しましょう。