ニキビのはじまり「コメド」とは?
近年のニキビ治療は、新しい薬の登場によって大きく進化しています。
これまでは、炎症が起きてからアクネ菌を抑える薬を使うのが一般的でしたが、現在は毛穴のつまりを改善する薬により、炎症が起こる前の段階から治療を始められるようになりました。
コメドとは?
ニキビのはじまりは
毛穴のつまりから
白いポツポツやざらつきを感じたら、それはコメドかもしれません。
コメドは、ニキビの初期段階である毛穴がつまった状態です。
日本語では「面皰(めんぽう)」と呼ばれ、白ニキビや黒ニキビのことを指します。
この状態を放置すると、炎症を起こした「赤ニキビ」や膿を持った「黄ニキビ」へと悪化することがあります。
コメドの段階で治療を始めましょう
ニキビは、炎症が起きる前のコメドのうちに治療を始めることがとても大切です。
放っておくとニキビが悪化し、抗菌薬の長期使用で耐性菌ができてしまうこともあります。
一方、過酸化ベンゾイルを含むコメド治療薬は殺菌作用がありながらも、耐性菌がつきにくいとされています。
また、一見正常に見える肌にも微小面皰(コメドの前段階)が存在することが知られています。
そのため、見た目が落ち着いていても3ヶ月以上を目安に治療を継続することが、ニキビを繰り返さない肌づくりにつながります。
コメドでもニキビ痕になる可能性があります
「炎症したら痕になる」と思われがちですが、実はコメドの段階でもニキビ痕は残ることがあります。
調査によると、ニキビ痕がない人はより早い段階で医療機関で治療を受けていたことが分かっています。
つまり、早期治療こそがニキビ痕を防ぐ最大のポイントです。
ニキビ痕には、凹みだけでなく、膨らみや色素沈着もあります。
一度できてしまうと改善に時間がかかるため、新しいニキビをつくらないことが最も重要です。
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コメド治療薬の注意点
コメド治療薬を使い始めると、一時的に皮むけ・乾燥・ヒリヒリ感・赤みなどの副反応が出ることがあります。
多くは使い続けることで落ち着きますが、2週間以上症状が続く場合や範囲が広がる場合は、医師に相談してください。