にきびとは?
・毛穴に発生する慢性炎症性疾患、または、炎症を起こす前の状態
・皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴からスムーズに排出されず、毛穴にたまった状態
・毛穴に皮脂が酸化して黒くなった状態
・毛穴が炎症を起こして赤くなったり、膿が溜まってしまった状態
毛穴が詰まっただけの状態から炎症を発生させるのはお肌の常在菌のアクネ菌で、アクネ菌は「嫌気性」と呼ばれる細菌で、酸素のない脂腺の奥に生息します。
また、アクネ菌は皮脂を好み、毛穴の中に溜まった皮脂を栄養として増殖し、炎症を発生させます。炎症の強い赤ニキビはニキビ痕を残すので、しっかりとした治療が必要です。
ストレスやホルモンバランスの乱れによって悪くなることも多いです。
英語表記:Acne
治療方法
アダパレン外用、過酸化ベンゾイル外用、抗生物質の内服や外用
ディフェリンゲル0.1%
アダパレンというビタミンA誘導体が主成分の薬で、毛穴のつまりを取り除きます。ニキビの初期や白黒ニキビがメインの人に処方します。微小面皰(目に見えない極めて小さい毛穴のつまり)にも効果があるため、よくなった状態を維持する治療に有効です。
妊娠中、授乳中の方は使用できません。乾燥、皮膚のカサカサ、赤み、ヒリヒリ感、かゆみなどの副作用があります。多くは最初の2週間以内にみられ、そのあと次第にやわらいできます。これらの副作用は8割の人にみられますが、どうしても使えないという人は1%に過ぎません。使用量を調節したり、保湿剤を併用したりして、副作用を軽減します。
ベピオゲル/ベピオローション
過酸化ベンゾイルという有効成分が主成分の薬です。角質剥離作用と、抗菌作用があり、白ニキビだけでなく赤ニキビも多い人に処方します。アクネ菌への抗菌作用は、耐性菌がないということがメリットです。ときどき、かぶれる人がいるので注意が必要です。
デュアックゲル
過酸化ベンゾイルと抗生物質のクリンダマイシンが混ざった薬です。ベピオゲルよりも過酸化ベンゾイルの濃度が少し高いです。炎症のあるニキビが多い人に処方します。継続使用は抗生剤の耐性菌を作ってしまうため、適切なタイミングで、アダパレン(ディフェリン)や過酸化ベンゾイル単体に変更します。
エピデュオゲル
過酸化ベンゾイルとアダパレンが混ざった薬です。重症度が中等度以上のニキビに処方します。ベピオゲルとディフェリンそれぞれの副作用が出る可能性があるので、まずはどちらかを使用してから処方することが多いです。
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→市販薬・処方薬・自由診療の違い
自由診療
当院では、保険治療ではなかなか治らない重症化したニキビに有効なイソトレチノインを取り扱っております。ニキビ痕でお悩みの方に有効な施術もございます。