粉瘤

【目次】


粉瘤について

粉瘤とは

粉瘤は、最も頻度の高い良性の腫瘍です。角質が皮膚の内部に溜まることによってできます。アテローム、表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも呼ばれます。

粉瘤

粉瘤のできる部位

顔面や耳介周囲、頸部、背部などに好発しますが、全身どこにでもできます。
顔にできた粉瘤

粉瘤の経過・症状

初期症状は、皮膚の下に小さい袋ができ、小さなしこりが見られます。この時点では自覚することが少ないです。
しこり
垢や皮脂が溜まっていくと、少しずつ粉瘤も大きくなります。くさい臭いを伴うこともあります。
しこり
炎症が起こると、炎症性粉瘤と呼ばれる、痛みや赤みを伴う状態になります。
しこり
炎症がさらに増強すると、強い腫れがおこり、赤みや痛みも増強し、場合によっては破裂することもあります。
しこり

粉瘤のライフサイクル

粉瘤のライフサイクル

  • 定常期:炎症や腫脹を伴わない落ち着いた状態。
  • 炎症期:軽度の炎症を生じ、嚢腫が急激に増大し、発赤や紅斑を伴う。
        ・発赤:
  • 感染・腫脹期:炎症がさらに増強し、嚢腫内に感染した液体が貯留し、触るとブヨブヨしている。周囲は、発赤し、触ると痛みが生じる。
  • 破裂期:嚢腫が破れ、膿や内容物が排出される。
  • 治癒期:嚢腫の中身が排出され、感染と炎症が治まる。

粉瘤は上記のように、定常期、炎症期、感染・膨張期、破裂期、治癒期と辿っていきます。
そのまま放置すると治癒後に多くは再発します。

粉瘤は自然に治るのか?

自然治癒することはないので、根治治療には手術による摘出を行う必要があります。

当院の粉瘤治療の特徴

従来の治療について

従来、粉瘤は紡錘形に切除するのが一般的でした。日本形成外科学会HPにも「腫瘍の直径の1~2倍の長さで開口部を含めて紡錘形に皮膚切開をして内容物を袋ごと摘出し」と記載されています。
しかしこの方法では、粉瘤の大きさに対して1~2倍の傷ができてしまうのが欠点です。

従来の方法

くり抜き法(へそ抜き法)

トレパンという器具で粉瘤に小さな穴を開け、そこから粉瘤の内容物と袋を摘出します。
その結果、治療後の傷を最小限にすることができます。

当院では症状に応じてくりぬき法を採用しています。

くり抜き法による治療の流れ

①手術前に切除を行う紛溜をペンでマーキング。

②局所麻酔を注射。

③トレパンと呼ばれる特殊なパンチで紛溜に穴をあける。内容物を揉み出しながら手術することで壁も取り出せます。

④紛溜を手術的に抜き取る。

⑤そのまま手術終了。または、縫合。

⑥傷の治りをよくする軟膏を塗布。

皮膚科専門医による的確な診断

粉瘤は体のどの領域にも発症します。ですので、その他の疾患との鑑別を的確に行い診断する必要があり
ます。
粉瘤と鑑別しないといけない疾患は以下のものがあります。

  • ・ガングリオン
  • ・鰓裂嚢胞(Branchial Cleft Cysts)
  • ・皮膚石灰沈着症(Calcinosis cutis)
  • ・ガードナー症候群(Gardner Syndrome)
  • ・脂肪腫
  • ・稗粒腫
  • ・多発性脂腺嚢腫( Steatocystoma multiplex )
  • ・外毛根鞘嚢腫( trichilemmal cyst )
  • ・化膿性汗腺炎
  • ・有棘細胞癌

など

当院院長の立川医師は、皮膚科学会認定の専門医であり、粉瘤の診断に関しては専門的に行っております。
粉瘤と鑑別しないといけない疾患の中には、悪性腫瘍もありますので、病理検査を行っております。

美容外科テクニックの応用

粉瘤の手術を担当する曽山浩輔医師は、「傷は、できるだけ小さくきれいに。治療時の痛みは最小限に」を心がけて手術を行っています。
小学生の女児の顔にできた粉瘤の治療のブログを参照ください。

傷痕はできるだけ小さくきれいに

小学生の女児の顔にできた粉瘤治療

曽山浩輔ブログ

小学生の女の子の顔の治療なので、出来るだけ傷を残さないよう最小限の傷で粉瘤を摘出しました。

痛み予防へのこだわり

当院は痛み予防のため、「針」、「局所麻酔薬」にこだわっております。

麻酔に使用する針は最小で35Gのものを使用しています。針の大きさが小さいほど痛みは
和らぎます。

局所麻酔薬

局所麻酔のpHを調整することで、麻酔時の痛みが軽減します。

当院の粉瘤治療方針療

感染しているもの

痛みや赤みを伴い、ぶよぶよしている柔らかい状態です。

1.内服療法

内服薬イメージ

二次感染を伴なっている場合は、抗生剤の内服などで感染を抑えます。

◆経過
数日間で感染が治まります。
治まった後に外科手術を行います。

◆料金
(保険適応)
処方料

2.切開排膿法

ブヨブヨして炎症が強く起きている場合は、切開排膿し、中にはガーゼを詰めて消毒を行います。

◆経過
数日間通院が必要です。
約1−2週間ガーゼ交換を行います。
ガーゼ交換を終えると、約2−4週間軟膏を傷に塗布し、傷がふさがるのを待ちます。
傷がふさがるとしこりになります。しこりが十分小さくなれば、手術によってしこりを除
去します。

◆料金
(保険適応)

感染していないもの

局所麻酔で行う日帰り手術(くりぬき法または切開法)を行います。

くりぬき法(へそ抜き法)

5mm~5cm未満の場合

切開法

5センチを超えるとき
大きく膨らんで皮膚が伸びているとき

粉瘤を一部の皮膚とともに切開し、摘出します。

治療後の注意点

手術当日は運動、飲酒、入浴、患部のお化粧は禁止です。患部を濡らさなければシャワーは可能です。
患部を覆っているガーゼは外さずに、翌日消毒にご来院して頂きます。
手術後24時間が経過したら、入浴は禁止ですが、患部を含めてシャワー可能です。
経過に問題がなければ、翌々日以降はご自宅にて処置を行って頂き、手術から7日後に抜糸にご来院して頂きます。
抜糸後は日常生活の制限はありません。
手術痕は線状の傷跡になり、1年程度で目立たなくなります。(体質や部位により、傷跡が目立って残る場合もあります。)

粉瘤治療の料金

露出部(顔、首、肘から指先まで、膝から足先まで)の場合、切除した粉瘤の合計

患者様のご負担が3割の場合

2cm未満 5,310~5,910円程度
2cm~4cm未満 11,340~11,940円程度
4cm以上 13,410~14,010円程度

患者様のご負担が1割の場合

2cm未満 1,770~1,970円
2cm~4cm未満 3,780~3,980円
4cm以上 4,470~4,670円

非露出部の場合(露出部以外)切除した粉瘤の直径の合計

患者様のご負担が3割の場合

3cm未満 4,170~4,780円
3cm~6cm未満 10,020~10,630円
6cm以上 12,810~13,420円

患者様のご負担が1割の場合

3cm未満 1,390~1,590円
3cm~6cm未満 3,340~3,540円
6cm以上 4,270~4,470円

当院の特徴

経験豊富なドクター

立川量子ドクター

<略歴>
大分舞鶴高等学校卒業
福岡大学医学部卒業
平成23年 福岡大学病院皮膚科入局
福岡山王病院 皮膚科/美容皮膚科
長崎労災病院皮膚科 副部長
福岡県済生会二日市病院 皮膚科/美容皮膚科 医長
令和2年 セイコメディカルビューティクリニック福岡院 院長

<資格等>
医学博士
皮膚科学会認定皮膚科専門医

曽山浩輔ドクター

<略歴>
平成5年3月 ラ・サール高等学校卒業
平成11年3月 九州大学医学部卒業
平成11年5月 九州大学医学部付属病院勤務
平成20年12月 セイコメディカルビューティクリニック勤務
平成28年9月 セイコメディカルビューティクリニック福岡天神院 院長
令和2年4月 セイコメディカルビューティクリニック 美容外科・形成外科担当医

<資格等>
日本美容外科学会 美容外科専門医

予約制によるスムーズな対応

ご予約制となっておりますので、お待たせすることなくスムーズに診察を受けることが出来ます。

できるだけ傷跡を小さく、きれいに

くり抜き法による手術を行いますので、従来に比べて傷痕が目立たない治療を短時間で行うことが出来ます。

痛みを最小限に

針や麻酔薬にこだわり、痛みを最小限に抑えるように治療を心がけています。

当日手術

全例保険診療にて日帰り手術が可能です。診察後、当日手術が可能です。診察はご予約下さい。