眼瞼下垂

美容外科医による安心の保険適応の眼瞼下垂治療 見た目だけでなく“機能改善”のための眼瞼下垂手術は健康保険が適応されます

眼瞼下垂とは?

正常な状態
眼瞼下垂症

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたを十分に開けられず、黒目(瞳孔)が上まぶたで隠れてしまう状態を指します。
まぶたを引き上げる「眼瞼挙筋」の働きが弱まることで起こり、片目・両目どちらにも生じることがあります。
原因には、生まれつきの先天性のもの、加齢やコンタクトレンズの長期使用などによる後天性のものがあります。

加齢に伴って起こる眼瞼下垂は男女問わず見られ、視界が狭くなるだけでなく、額や眉毛でまぶたを持ち上げようとするために額のしわ・肩こり・頭痛など全身の不調を引き起こすこともあります。
また「眠そうに見える」「目つきが悪い」など、見た目の印象にも影響を与える症状です。

眼瞼下垂の症状チェック

次のような症状がある場合、眼瞼下垂の可能性があります。

  • ✅ 上まぶたが重く、目を開けづらい
  • ✅ 視野の上部が見えにくい
  • ✅ まぶたが黒目にかかっている
  • ✅ 眉毛を上げて目を開ける癖がある
  • ✅ 夕方になると目の疲れが強い
  • ✅ 額にしわが増えた
  • ✅ 肩こりや頭痛がある
  • ✅ 「眠そう」と言われることが増えた
  • ✅ 左右の目の開きに差がある

治療方法(保険診療の場合)

保険診療で行う眼瞼下垂の手術は、眼瞼挙筋前転法(挙筋短縮術)または眉下皮膚切除と呼ばれる方法です。

視野の確保を目的とするため、健康保険が適用され、3割負担の方で両目の場合はおおよそ4〜6万円前後で受けられます(※手術内容により変動します)。

腱膜性眼瞼下垂とは?

加齢などで筋肉が原因となって起こる眼瞼下垂は、医学的に「腱膜性(退行性)下垂」と呼ばれます。まぶたを持ち上げる「上眼瞼挙筋」の力が弱まることで、まぶたが十分に開かなくなり、視界の妨げや見た目の変化につながります。

● 挙筋前転術

当院で行う代表的な治療は挙筋前転術です。これは、まぶたの中にある「挙筋腱膜」を前方に引き出し、瞼板にしっかり固定することで、本来のまぶたの開きを取り戻す方法です。

手術では、まずまぶたの皮膚を切開して眼窩隔膜を開き、その奥にある挙筋腱膜と上眼瞼挙筋を確認します。その後、挙筋腱膜を適切な位置まで前進させ、瞼板に固定します。この際、腱膜をどの程度引き出すかによって、まぶたの開き方が変わるため、仕上がりが自然になるように微調整しながら固定していきます。


二重まぶたの形成も可能

手術の最後には、二重まぶたのラインを同時に整えることができます。二重の幅やデザインは個人差が大きいため、事前のカウンセリングでしっかりご相談し、自然でご希望に沿った仕上がりを目指します。

● 眉下皮膚切除

上まぶたの皮膚がたるんで、視野が狭くなったり、まぶたが重く感じたりする場合に行う手術です。
眉毛の下に沿って余分な皮膚を切除し縫合することで、上まぶたのかぶさりを改善します。
切開部位は眉毛の下に隠れるため、比較的目立ちにくいです。
二重のラインを変えずに、皮膚の余りを取り除くことができます。


● 重瞼部皮膚切除

上まぶたの余分な皮膚を、二重のラインに沿って切除・縫合する方法です。
皮膚の余りを取り除くことで、まぶたの開きや視野の改善につながります。
まぶたの中央から下側のたるみに適しており、傷跡は二重のシワに隠れるため目立ちにくいです。
眉毛に近い上側の皮膚の余りに対しては効果が限定的です。


自由診療との違い

保険診療

  • 対象:視野障害・機能改善が目的の場合
  • 手術法:挙筋前転法(切開法)・眉下切開など
  • 費用:保険適応(3割負担で両目 約4〜6万円)
  • 仕上がり:機能改善を優先
  • 選択できるデザインに制限あり

自由診療

  • 対象:見た目の改善やデザインを重視したい場合
  • 手術法:皮膚を切らない糸による施術・眉下切開など
  • 費用:全額自己負担
  • 仕上がり:二重幅や左右差を細かく調整可能
  • 美容面に配慮したデザイン性の高い治療

よくあるご質問

Q 保険診療と自由診療、どちらを選べば良いですか?
A 視野の確保や日常生活に支障がある場合は保険診療の対象となります。
一方で「目元をより美しくしたい」「二重のデザインを細かく調整したい」といったご希望がある場合は自由診療が適しています。

Q 手術の痛みはありますか?
A 局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。注射時に軽い刺激を感じる程度です。

Q 手術後のダウンタイムは?
A 腫れや内出血は1〜2週間程度で落ち着く方が多いです。アイメイクは術後1週間後から可能です。(瞼以外は翌日から可能です。)

Q 再発の可能性は?
A 適切に手術を行えば再発は少ないですが、加齢による変化は避けられません。定期的な経過観察をおすすめします。

施術料金(税込)

保険診療
挙筋前転術(両目) 43,200円
挙筋前転術(片目) 21,600円
眉下切開術(両目) 36,420円
眉下切開術(片目) 18,210円
重瞼部皮膚切除(両目) 36,420円
重瞼部皮膚切除(片目) 18,210円
  • ※自己負担3割の場合の費用となります。
  • ※初診料・薬代などは、別途ご負担となります。
  • ※機能改善を目的とした手術の場合のみ保険適応です。
自費診療(税込)
切らない眼瞼下垂修正(軽度) 両目 220,000円
切らない眼瞼下垂修正(重症) 両目 275,000円
眉下切開術 両目 308,000円
  • ※切らない下垂修正は、治療後糸が緩んだ・切れた場合は治療後3年以内半額で対応致します。
  • ※診察代・カウンセリング料は無料です。